あなたは今日、何を「食べ」ましたか?
朝ごはんを思い出してみてください。何を食べましたか?—と聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。
もしかして、スマホを見ながら、テレビを見ながら、パソコンで仕事をしながら—そんな「ながら食べ」をしていませんでしたか?口に運んでいたけれど、実際には「味わって」いなかったのではないでしょうか。
現代の私たちは、食べることを「作業」にしてしまいがちです。お腹を満たすための行為。時間に追われて、とにかく胃に入れる。そんな食べ方になっていないでしょうか。
でも本来、食事とは神聖な行為。命をいただき、エネルギーを受け取り、感謝を捧げる—そんな深い意味を持つ時間なのです。
今日は、食事の波動を高め、食べることを瞑想の時間に変える「マインドフルイーティング」についてお話しさせてください。
食べ物は「エネルギー」そのもの
すべての食べ物には波動がある
スピリチュアルの世界では、食べ物はただの物質ではなく、「エネルギー」です。そしてすべての食べ物は、独自の波動(振動数)を持っています。
新鮮な野菜は高い波動を持ち、加工食品は低い波動を持つ。愛情を込めて作られた料理は光に満ち、雑に作られた料理は重いエネルギーを持つ。
私たちは食べることで、その食べ物が持つエネルギーを体内に取り込んでいます。だからこそ、「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」がとても大切なのです。
あなたの体は、食べたものでできている
細胞レベルで見れば、私たちの体は常に生まれ変わっています。3ヶ月で血液が、1年で骨が、すべて新しく入れ替わる。
その材料となるのが、あなたが食べたもの。つまり、今日食べたものが、数ヶ月後のあなたの体を作っているのです。
そして、食べ物のエネルギーは、体だけでなく心や魂にも影響を与えます。低い波動のものばかり食べていれば、あなたの波動も下がる。高い波動のものを感謝して食べれば、あなたの波動も上がるのです。
食べる時の「意識」がすべてを変える
同じ食べ物でも、食べる時の意識によって、受け取るエネルギーが変わります。
イライラしながら食べたご飯と、感謝しながら食べたご飯—同じお米でも、あなたの体が受け取るエネルギーは全く違うもの。
だから、「何を食べるか」と同じくらい、いえそれ以上に、「どう食べるか」が大切なのです。
マインドフルイーティングとは?
「今ここ」で食べるということ
マインドフルイーティングとは、「今この瞬間」に完全に意識を向けて食べること。
過去のことを考えず、未来のことを心配せず、ただ目の前の食べ物に集中する。色、香り、食感、味、音—五感すべてを使って、食べることそのものを味わう。
それは、食事を瞑想の時間に変える実践。禅僧が行う「食禅」と同じ、深い精神性を持つ行為なのです。
急いで食べることの代償
私たちはなぜ、急いで食べてしまうのでしょう?時間がない、忙しい、早く次のことをしたい—そんな理由で、せかせかと口に運ぶ。
でも、急いで食べることで失っているものがあります。
味わう喜び、食べ物への感謝、体からのサイン(もう十分、という声)、そして何より、「今この瞬間」を生きるという体験。
ゆっくり食べることは、時間の無駄ではありません。それは、人生を丁寧に生きることそのものなのです。
マインドフルイーティングの実践—7つのステップ
ステップ1:食事の前に深呼吸(30秒)
食べ始める前に、一度立ち止まって。目を閉じて、深呼吸を3回。
息を吸うたびに、心を落ち着ける。息を吐くたびに、緊張を手放す。
「今から、この食事に集中します」と、自分に宣言してください。この30秒が、食事の質を劇的に変えます。
ステップ2:食べ物を観察する(1分)
すぐに食べ始めないで。まず、目の前の食べ物をじっくり観察してください。
色はどう?配置は?湯気は立っている?どんな香りがする?
まるで初めて見る食べ物のように、新鮮な目で見つめてみて。すると、いつも何気なく食べているものが、こんなに美しかったんだと気づくはずです。
ステップ3:感謝を伝える
食べ始める前に、感謝を捧げます。
「いただきます」という言葉は、「命をいただきます」という意味。動物の命、植物の命、太陽の恵み、雨の恵み、土の恵み、そしてそれを育て、運び、調理してくれた人々—すべてに感謝を。
手を合わせて、心を込めて。「ありがとうございます」と。
この感謝の瞬間が、食べ物の波動を高めます。
ステップ4:ゆっくりと、一口ずつ
最初の一口を、口に運びます。そして、すぐに飲み込まないで。
口の中で、その味を十分に味わってください。甘い?塩辛い?酸っぱい?苦い?うまみは?どんな食感?
よく噛んで、20回、30回、それ以上。噛むたびに味が変わっていくのを感じて。
飲み込んだ後も、余韻を味わって。次の一口を運ぶ前に、一度箸を置いてみるのもいいでしょう。
ステップ5:五感すべてで味わう
視覚(色と形)、嗅覚(香り)、触覚(食感)、味覚(味)、聴覚(噛む音)—五感すべてを使って食べてください。
特に、噛む音に耳を傾けてみて。サクサク、パリパリ、しっとり—食材によって違う音が聞こえます。
五感を研ぎ澄ますことで、あなたは完全に「今ここ」にいることができます。
ステップ6:体の声を聞く
食べながら、時々自分の体に問いかけてみてください。
「もう十分?」「まだ食べたい?」「お腹はどう感じている?」
私たちは、「皿が空になるまで」「時間が来るまで」食べがち。でも本当は、体が「もう十分」と言っています。その声に、耳を傾けてみて。
満腹の80%で止める。それが、体にも心にも優しい食べ方です。
ステップ7:食事の後の感謝
食べ終わったら、また手を合わせて。「ごちそうさまでした」と。
お腹が満たされたこと、エネルギーをもらえたこと、美味しく食べられたこと—すべてに感謝を伝えてください。
そして、「このエネルギーが、私の最高の状態のために使われますように」と意図を設定してみて。
食べ物の波動を高める5つの方法
1. 新鮮なものを選ぶ
新鮮な食材は、高い波動(プラーナ、生命エネルギー)を持っています。
採れたての野菜、新鮮な果物、作りたての料理—それらは光に満ち、体を活性化させます。
逆に、古くなった食材、時間が経った料理は、波動が下がっています。できるだけ新鮮なものを、できるだけ早く食べる—それが理想です。
2. オーガニック、自然栽培のものを
化学肥料や農薬を使わずに育てられた野菜は、大地のエネルギーをそのまま保っています。
値段は高いかもしれませんが、その分波動も高い。そして何より、地球に優しい選択です。
完璧にオーガニックでなくてもいい。できる範囲で、自然に近いものを選んでみてください。
3. 愛を込めて調理する
料理する人のエネルギーは、食べ物に転写されます。
イライラしながら作った料理は、そのイライラのエネルギーを含んでいる。でも、愛情を込めて作った料理は、その愛のエネルギーを含んでいます。
だから、料理をする時は、できるだけ穏やかな気持ちで。好きな音楽をかけて、鼻歌を歌いながら。「これを食べる人が元気になりますように」と願いながら。
4. 美しく盛り付ける
見た目の美しさも、波動の一部。雑に盛り付けられた料理より、丁寧に盛り付けられた料理の方が、高い波動を持ちます。
高級な食器でなくてもいい。ただ、丁寧に、美しく。彩りを考えて、配置を考えて。
食べ物を大切に扱うことで、食べ物のエネルギーが高まります。
5. 祈りや言霊をかける
食べる前に、食べ物に向かって優しい言葉をかけてみてください。
「ありがとう」「美味しい」「私を癒してね」「健康になります」—そんな言葉。
江本勝博士の水の結晶実験が示したように、言葉はエネルギー。優しい言葉をかけられた食べ物は、その波動が高まります。
避けたい食べ方—波動を下げる習慣
ながら食べ
スマホを見ながら、テレビを見ながら、仕事をしながら—注意が散漫な状態で食べることは、食べ物のエネルギーを十分に受け取れません。
そして、満足感も得られにくく、結果として食べ過ぎてしまいます。
食事の時間は、食事だけに集中してください。
立ち食い、歩き食べ
急いで立ったまま食べる、歩きながら食べる—これも、食べ物への敬意を欠く行為。
座って、落ち着いて食べることで、消化も良くなり、エネルギーの吸収も高まります。
ネガティブな会話をしながら
食事中の会話は楽しいものですが、愚痴や批判、ネガティブな話題は避けて。
その波動が食べ物に転写され、結果としてあなたの体に入ってしまいます。
食事の時間は、できるだけポジティブに、できるだけ楽しく。
満腹まで食べる
「腹八分目に医者いらず」という言葉があるように、満腹まで食べることは体に負担をかけます。
そして、エネルギー的にも重くなります。少し物足りないくらいが、ちょうどいい。
体が軽い方が、波動は高く保てます。
波動の高い食べ物、低い食べ物
高波動の食べ物
新鮮な野菜と果物:特に生で食べられるもの(サラダ、スムージー)
発酵食品:味噌、醤油、納豆、ぬか漬け、キムチ
ナッツと種:アーモンド、くるみ、かぼちゃの種
全粒穀物:玄米、キヌア、オートミール
ハーブとスパイス:ターメリック、ジンジャー、バジル
清らかな水:湧き水、浄水
はちみつ:生はちみつ
海藻:わかめ、昆布、もずく
これらは、自然に近い形で、プラーナ(生命エネルギー)を多く含んでいます。
低波動の食べ物
加工食品:スナック菓子、インスタント食品
精製された砂糖:白砂糖、人工甘味料
精製された小麦:白いパン、パスタ
揚げ物:特に古い油で揚げたもの
冷凍食品:長期間冷凍されたもの
電子レンジで温めすぎたもの:エネルギー構造が壊れる
アルコール:適量は問題ないが、過剰摂取は波動を下げる
肉類:特に工場畜産の肉(恐怖のエネルギーを含む)
これらすべてを避ける必要はありません。でも、意識的に選ぶことが大切です。
断食—究極のリセット
食べないことの力
時々、食べないことも、波動を高める方法の一つ。
消化にエネルギーを使わない分、体は浄化とデトックスにエネルギーを使えます。そして、心も軽くなり、直感が冴えてきます。
月に一度、16時間断食(夜8時から翌日昼12時まで)をするだけでも、効果があります。
断食中の過ごし方
断食中は、水や白湯をたっぷり飲んで。レモン水、ハーブティーもおすすめ。
そして、瞑想したり、散歩したり、読書したり—静かに過ごすことで、内側の声がより聞こえやすくなります。
断食明けの最初の食事は、特に丁寧に。お粥や果物など、優しいものから。
子どもへのマインドフルイーティング
小さな頃から育てる意識
子どもは、大人の真似をします。あなたが感謝して、丁寧に食べる姿を見せることが、最高の教育。
「いただきます」「ごちそうさま」を大切に。そして、「これ、誰が作ってくれたと思う?」「どんな味がする?」と問いかけてみて。
食べることは生きること。その大切さを、小さな頃から伝えてあげてください。
食事を楽しむ時間に
「早く食べなさい」「残さず食べなさい」と急かすより、「美味しいね」「よく噛んでるね」と褒める。
食事が楽しい時間になれば、子どもは自然と食べることを大切にするようになります。
一人暮らしの人のためのヒント
自分のために、丁寧に
一人だからといって、適当にしないで。むしろ、一人の時こそ、自分を大切に扱う練習。
簡単でもいいから、ちゃんと作る。ちゃんと座って食べる。ちゃんと味わう。
自分を大切にすることが、自己愛の実践です。
孤独を癒す食事
一人で食べることが寂しく感じるなら、「私は一人じゃない」と思い出してください。
この食べ物を育ててくれた人、運んでくれた人、太陽、雨、大地—たくさんの存在が、あなたのその一食に関わっています。
そして、守護霊やハイヤーセルフも、いつもあなたと共にいます。
まとめ—食べることは、祈ること
すべての食事が、瞑想になる
マインドフルイーティングを実践することで、一日3回の食事が、一日3回の瞑想の時間に変わります。
特別な時間を作らなくても、日常の中で何度も「今ここ」に戻ることができる。食べることが、スピリチュアルな実践になるのです。
あなたは、食べたものになる
物理的にも、エネルギー的にも、あなたは食べたものでできています。
だからこそ、何を食べるか、どう食べるかを意識的に選ぶことは、自分をどう作るかを選ぶこと。
高い波動の食べ物を、感謝と共に味わうことで、あなたの波動は自然と高まっていきます。
今日の食事から始めてみませんか?
次の食事の時、スマホを置いて、テレビを消して、ただ食べ物と向き合ってみてください。
深呼吸して、観察して、感謝して、ゆっくり味わって。
たったそれだけで、食事は変わります。そして、あなたも変わり始めます。
食べることは、生きること。そして、祈ること。
美味しい食事と共に、心からの祝福を。



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