0 愚者 (The Fool)
1 魔術師 (The Magician)
2 女教皇 (The High Priestess)
3 女帝 (The Empress)
4 皇帝 (The Emperor)
5 法王 (The Hierophant )
6 恋人たち (The Lovers)
7 戦車 (The Chariot)
8 力 (Strength)
9 隠者 (The Hermit)
10 運命の輪 (Wheel of Fortune)
11 正義 (Justice)
12 吊るされた男 (The Hanged Man)
13 死神 (Death)
14 節制 (Temperance)
15 悪魔 (The Devil)
16 塔 (The Tower)
17 星 (The Star)
18 月 (The Moon)
19 太陽 (The Sun)
20 審判 (Judgement)
21 世界 (The World)
タロット占いとは?カードが示すもの
「タロット占い」と聞くと、未来を映し出す不思議なカード、あるいは特別な力を持った人だけが扱える神秘的な道具、というイメージをお持ちかもしれません。
しかし、タロットカードの本質は、もっと私たちの身近にある「自己との対話」のツールです。美しい絵柄一枚一枚が持つ豊かな物語は、日々の小さな悩みから人生の大きな決断まで、私たちにそっとヒントを与えてくれます。それはまるで、信頼できる賢い友人と語り合うように、あなた自身の内なる声に気づき、より深く自分を理解するきっかけとなるでしょう。
私自身小学生の頃にタロットカードを書店で買いましたが、家族を占っていました。誰も真剣に受け止めてなかったけれど自分自身を占う時はとても深刻に受け止め打開策を子供ながらに考えたものです。
さあ、あなたもタロットカードの世界へ、最初の一歩を踏出してみませんか?
タロットカードの歴史:古代から現代へ
タロットカードの起源には諸説ありますが、その道のりを少し振り返ってみましょう。
※知っていなきゃいけない話でもないので、読み飛ばしでOK!
一説には、紀元前100年頃の中国で発明されたものが西方へ伝わったとも言われています。中東で人気を博した後、14世紀頃のエジプトで使われていた「マムルークカード」は、現在のタロットカードの枚数や構成とよく似ています。
15世紀になると、北イタリアでこのマムルークカードにインスピレーションを得て、新たなカードが作られました。これが「タロット」という名称の語源となった「タロッキ(イタリア語でカードの意)」ではないかと考えられています。これらのカードに描かれた寓意的な図像は、古代ギリシャ・ローマ神話や、当時の文化に大きな影響力を持っていたローマ・カトリック教会の聖書などから引用されたものが多く、ルネサンス期のイタリアで大変な人気となりました。
その後、タロットはイタリアからフランスのマルセイユ地方へ伝わります。16世紀から18世紀頃にかけて、この地で多くのタロットカードが制作され、「マルセイユ版タロット」として知られるようになりました。
占いとしてのタロットの仕組みが本格的に整えられたのは、1700年代初めの北イタリアと言われています。そして1750年前後、フランスの占い師エテイヤがこれらの知識を学び、タロットカード占いの基礎を体系化しました。彼の功績は大きく、その名を冠した「エテイヤタロット」は現代でも存在感を放っています。現代のタロット占い師の中にも、エテイヤの名を冠する人がいるのは、彼がタロット占いの歴史において重要な人物であることの証と言えるでしょう。
タロットを深く学ぶために
タロットカードの絵柄には、当時のローマ・カトリック的な価値観や、神話の世界観が色濃く反映されているものが少なくありません。そのため、これらの背景知識があると、カードの理解がより深まるでしょう。
興味深いことに、現代の第266代ローマ教皇フランシスコは、タロットカードについて「救いにはならない。人々を救えるのはイエス・キリストだけだ」と明確に述べています。
歴史を遡ると、1582年頃を描いた映画「ブーリン家の姉妹」では、アン・ブーリンがフランスでタロットカードを未来を占う遊びとして学んできた場面が描かれています。当時はまだ、貴族の娯楽の一つという側面が強かったのかもしれません。
また、「タロットを使う上で数秘術や占星術の知識は必須ですか?」というご質問もよく受けますが、必ずしもそうではありません。ただ、これらの知識があれば、リーディングの幅が広がり、より豊かな解釈ができるようになるでしょう。あくまで「あれば尚良い」という程度に考えておくと良いかもしれません。
代表的なデッキ紹介:ウェイト(ライダー)版タロット
現代において、最も広く使われているタロットカードの一つが、ライダー社から発行されている「ウェイト版タロット(またはライダー・ウェイト版、ウェイト・スミス版とも呼ばれます)」です。
これは、19世紀末にイギリスで設立された西洋魔術結社「黄金の夜明け団(ゴールデン・ドーン)」のメンバーであったアーサー・エドワード・ウェイトが中心となり、画家のパメラ・コールマン・スミスに依頼して制作されました。 ウェイト版タロットの絵柄には、占星術やカバラ(ユダヤ神秘主義)などの要素が取り入れられているため、「占星術の知識があるとタロットリーディングに有利」と言われるのは、このウェイト版タロットの影響が大きいと考えられます。
リーディングのコツ:逆位置の解釈について
タロットリーディングを行う際、カードの「正位置(カードの絵柄が正しい向き)」と「逆位置(上下逆さまの向き)」をどのように解釈するかは、意見が分かれるところです。
周囲に出たカードの配置や組み合わせによって、本来ポジティブな意味合いのカードも、少し注意が必要なメッセージとして現れることがあります。特に一枚だけで占うワンオラクルなどの場合は、逆位置の意味を考慮に入れるべきだ、という考え方もあります。
しかし、これは最終的に「あなた自身がどうするか決めるべきこと」と言えるでしょう。
物事には常に多面性があり、良い面もあれば悪い面もあります。例えば、「身長が高い」ことは一般的に格好良いとされますが、服を選ぶのに苦労したり、費用がかさんだりするかもしれません。これと同じように、正位置のカードにもネガティブな側面が含まれることがありますし、逆位置のカードが必ずしも悪い意味だけを示すわけではありません。時には、正位置も逆位置も、核となる意味は同じであると解釈する場合もあります。
そのような考え方から、最近では「正位置と逆位置を特に区別しない」というスタイルも一つのトレンドになっているようですが、これは未だに結論が出ていないテーマです。 ご自身が特に問題を感じないのであれば、深く気にしすぎる必要はありません。正逆を考慮するかししないか、どうぞご自身のしっくりくる方を選んでみてください。
必要なもの
「タロット占いって、特別な力がないとできないんじゃないかな…」
そんな風に感じて、タロットカードを手にするのをためらっていませんか?
タロット占いは誰でも気軽に始めることができる、とても奥深い自己探求のツールなんです。 美しい絵柄を眺めているだけでも心が動かされますし、カード一枚一枚が持つ豊かな物語は、日々の小さな悩みから、人生の大きな決断まで、私たちにそっとヒントを与えてくれます。 それはまるで、信頼できる賢い友人と対話するようなもの。あなた自身の内なる声に気づき、より深く自分を理解するきっかけを与えてくれるでしょう。
さあ、あなたもタロットカードの世界へ、最初の一歩を踏み出してみませんか?
まずは、あなたの心に響くタロットカードを一つ、手に入れてみましょう。 たくさんの種類がありますが、特に初めての方には「ライダー・ウェイト版」と呼ばれるスタンダードなタロットカードがおすすめです。世界中で最も多くの人に愛用されており、絵柄が具体的で意味を掴みやすく、解説書や情報も豊富なので、安心して学び始めることができます。 この78枚のカードが、あなたの素晴らしい相談相手となり、日々に彩りを与えてくれるはずです。
・amazon:タロットカード 占い ウェイト版 78枚 ライダータロット
そして、もしリーディングの空間をより大切にしたいなら、タロットクロスもあると素敵ですよ。
必ずしも必須ではありませんが、タロットクロスを敷くことで、カードを傷や汚れから保護し、シャッフルや展開もしやすくなります。
・amazon:タロットクロス
準備はこれだけ。あとは、あなたの好奇心と、カードと向き合う少しの時間だけです。 未知の扉を開き、自分自身をもっと深く知る旅へ、一緒に出かけましょう。
タロットカードを使うことは自分自身と向き合う時間が増えます。
もちろん、その探求を「浅はかだ」と一蹴する人や、タロットが好きだと打ち明けた瞬間に、戸惑いの表情を浮かべる人がいることも知っています。その反応に、幾度も心を揺さぶられてきました。私たちはタロットを活用し未来の切り開き方を知っています。それだけで十分なのです。

