
「なんでこんなに高圧的な人ばかり現れるんだろう」
「また同じタイプの人と関わることになってしまった」
職場でも、友達関係でも、なぜか似たような苦手な人に出会ってしまう。そういうことが続くと、自分のどこかが悪いんじゃないかと思えてきます。
最初に書いておきたいのは、苦手な人が現れるのは、あなたが悪いからではないということです。そのうえで、私は苦手な人との出会いには、自分を大事にする方法を覚えるきっかけが入っていると思っています。
苦手な人が現れるスピリチュアルな意味
自分の扱い方を見直すタイミング
苦手な人は、自分がどこまでなら平気で、どこからが嫌なのかを、はっきり教えてくれる存在です。
仲のいい人とだけ過ごしていると、自分の「ここから先は無理」という線は、なかなか見えてきません。苦手な人と関わって、初めて「私はこれが嫌なんだ」とわかることがあります。そこがわかると、自分の守り方も見えてきます。
心の中を映す鏡
相手のことがやけに気になる、許せないと感じるときは、自分の中の何かが反応していることがあります。
たとえば、わがままな人にイライラするとき。自分はいつも我慢しているのに、という気持ちが、そこに映っているのかもしれません。相手を通して、自分が本当はどうしたいのかが見えてくることがあります。
ただ、苦手な人を全部「自分の鏡」と考える必要はありません。相手に問題があるだけのことも、普通にあります。
以前いた職場に、ちょっと理解できない人がいました。挨拶もしないし、その人が原因で辞めていった人が何人もいる。それでも長く働き続けていて、会社から評価されているのかどうかも、私にはよくわかりませんでした。
周りからは、よく「あの人きれいだよね」と言われていました。みんな、その人の話を私としたかったんだと思います。でも、話はいつもそこで終わってしまう。
その人のことで、いろんな人から相談されることもありました。立場は上なのに、何かあっても何もしてくれない。そのことも、職場では問題になっていました。
私自身も、その人が苦手でした。私には優しく接してくれていたし、同じチームでも私に何かしてくるわけではありません。私が問題を起こしていたわけでもない。それでも、その人がいるだけで空気が重くなるんです。
話し方は穏やかなのに、相手によってはすごく高圧的な話し方をする。それを見てしまうと、私は「うわっ」となってしまいます。自分にはしてこないから大丈夫、とは思えないタイプなんです。
どういう人かわかってからは、最初から期待せず、仕事を頼むこともしませんでした。空気が重いので、できるだけ関わらないようにしていました。本当に、いるだけでしんどい人っているんですよね。
役職が上なら、周りをサポートするのも仕事のうちです。人の困りごとを引き受けるのが役目なのに、何も対応しない。挨拶もしない。そういう人がいると、周りも「これでいいんだ」と思ってしまって、職場の空気が少しずつおかしくなっていきます。私は、それが本当に困ると思っていました。
挨拶は「あなたがそこにいるのを認めています」という合図です。それをわざとしないのは、相手によって態度を変えて、自分のほうが上だと示したいのかもしれません。あえて視界に入れないようにするのは、学生時代のいじめのようで、見ていて本当に不快でした。そこまでやるのかと、少し怖くもありました。
本当のところ、あの人が何を考えていたのかはわかりません。でも、わからないままでいいと思っています。苦手な人のすべてに意味を見つけなくてもいいし、無理に理解しようとしなくてもいい。鏡かもしれないと思うのは、気持ちに余裕があるときだけで十分です。
同じタイプに繰り返し出会う理由
環境が変わっても、相手が変わっても、似たような人が現れる。そういうときは、まだその人との関わり方を練習している途中なんだと私は思っています。
高圧的な人に繰り返し出会うなら、言いなりにならずに自分を守る練習。批判的な人に出会うなら、人の評価に振り回されない練習。テーマは人によって違いますが、同じことが続くときは、そのテーマに向き合う時期が来ているのかもしれません。
そして、その練習が身につくと、不思議とそういう人に出会わなくなったり、出会っても前ほど揺れなくなったりします。
タイプ別|苦手な人が教えてくれること
高圧的な人、支配的な人
私自身、自分の決めたルールに反論してきたり、言うことを聞かせるために無茶をしてきたりする人が、特に苦手でした。
最初は「なんでこんな人ばかり現れるの」と思っていました。でも、そういう人たちと関わるうちに、自分の考えを手放さずにいること、相手に飲まれずに落ち着いて接することを覚えていきました。今振り返ると、あの経験があったから、自分を大事にする方法がわかったんだと思います。
高圧的な人は、自分の考えと、自分の線を守る練習をさせてくれる相手です。
ただ、ひとつ分けて考えておきたいことがあります。職場には、何度言っても同じミスを繰り返す人も、正直たくさんいます。そういうときに注意する側が厳しくなるのは、ある程度しかたのないことです。注意されることが続けば、その人を苦手に思うのも、高圧的に感じるのも自然なことだと思います。
その場合は、相手が高圧的というより、まず自分の仕事のやり方を見直すほうが先です。同じことで何度も注意されているなら、そこを直すだけで、相手の態度が変わることもあります。
批判的な人、否定的な人
何を言っても否定してくる人と関わると、自信がどんどん削られていきます。
批判的な人は、自分の価値を人の評価で決めていないか、気づかせてくれる存在でもあります。相手の言葉で落ち込むのは、それだけ人の評価を大事にしてきたということです。少しずつでいいので、自分で自分にOKを出せるようになると、その人の言葉が前ほど刺さらなくなっていきます。
自己中心的な人、わがままな人
自分のことばかり優先する人にイライラするのは、あなたが周りに合わせてがんばってきたからかもしれません。
わがままな人は「あなたも、もう少し自分の気持ちを優先していいよ」と教えてくれていることがあります。相手のようになる必要はありませんが、自分の希望を一つ口に出してみるくらいは、してもいいと思います。
嘘をつく人、信用できない人
信用できない人と関わると、「なんとなく変だな」という自分の感覚が当たっていたことに、あとから気づくことがあります。
こういう人は、自分の直感を信じる力を育ててくれます。言葉より行動を見ること、違和感をなかったことにしないこと。その感覚は、これからの人間関係でもあなたを守ってくれます。
我慢しなくていい苦手な人もいる
ここは、はっきり書いておきます。
「これも学び」「魂のレッスン」という考え方は、使い方を間違えると、ただ我慢を続ける理由になってしまいます。次のようなことが起きているなら、意味を探す前に、自分を守ることを優先してください。
- 人前で怒鳴られる、人格を否定される
- 仕事に必要な情報を渡してもらえない、無視される
- とても終わらない量の仕事を押しつけられる
- 体を触られる、プライベートに踏み込まれる
これはハラスメントにあたる行為です。あなたが学ぶべき課題ではなく、相手の行動の問題です。
職場のことなら、まずは記録を残してください。いつ、どこで、誰に、何をされたか。メモでも、メールの保存でも、録音でもかまいません。相談窓口は話を聞くだけで終わってしまうことも多いので、証拠がそろっているかどうかで、労働基準監督署や弁護士に相談したときの進み方が変わります。会社との向き合い方は「会社を辞めたい時のスピリチュアルな見極め方」にも書いています。
気持ちがつらいときは、厚生労働省の「こころの耳」や「まもろうよ こころ」で、電話やSNSの相談先を探せます。ひとりで抱えなくて大丈夫です。
苦手な人との付き合い方
自分の線を決めておく
「ここまでは付き合えるけど、これ以上は無理」という線を、先に自分の中で決めておきます。全部に応じなくていい、と思えるだけで、気持ちがずいぶん楽になります。
相手の機嫌は相手のものと考える
苦手な人が不機嫌でも、それはその人の問題です。自分がなんとかしなくては、と背負わなくて大丈夫です。会う前に一度深呼吸をして、相手の感情と自分の感情を分けて考えるくせをつけると、巻き込まれにくくなります。
許せないままでもいい
怒りを手放すと楽になる、とよく言われます。でも、許せないものは許せなくていいと私は思います。許さなきゃと思うほど、許せない自分をまた責めてしまうからです。
許さないまま、その人のことを考える時間を少しずつ減らしていく。それくらいで十分です。
離れるのも、立派な答え
苦手な人から離れることは、逃げではありません。距離をとるという選択が、自分を守るという学びの答えになっていることもあります。
苦手な人を卒業するサイン
こんな変化があったら、その関係を卒業しかけているサインです。
- 同じタイプの人に会わなくなった
- 会っても、前ほど感情が揺れなくなった
- 嫌なことを「嫌です」と言えるようになった
- 相手の言葉より、自分の気持ちを信じられるようになった
相手が変わったわけではなく、あなたの受け止め方が変わったということです。それだけで、見える景色はずいぶん変わります。人間関係ががらっと入れ替わる時期については「人間関係が急に変わるときのスピリチュアルな意味」でも書いています。
よくある質問
苦手な人に感謝するなんて無理です
無理に感謝しなくて大丈夫です。感謝しなきゃと思い込むと、本当の気持ちを押し込めてしまいます。「この出会いに何か意味があるとしたら」と、少し興味を持ってみるくらいで十分です。
何度同じタイプに出会っても、うまくできません
焦らなくて大丈夫です。「また来た」と気づけているなら、前の自分より確実に進んでいます。気づけるようになったことが、もう変化の始まりです。
苦手な人のことばかり考えてしまいます
頭の中の場所を、その人に貸している状態です。意味を考えるのは、少し落ち着いてからで十分です。今は、好きなものを食べる、好きな人と話すなど、その人のことを考えない時間を増やすことを優先してください。
まとめ
苦手な人との出会いは、自分の線を知り、自分を大事にする方法を覚えるきっかけです。
ただ、何より先に覚えておいてほしいのは、あなたは悪くないということ。つらいときは意味を探さず、まず離れていい。少し余裕ができたら、「この人は何を教えてくれたんだろう」と振り返ってみてください。苦手な人を卒業したとき、あなたは前より自分にやさしくなっているはずです。








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