
全18項目です。「大切にされているサイン」「対等でいられるサイン」「見過ごしたくないサイン」の3つに分かれていて、当てはまるものを選ぶと、ふたりの関係が今どんな状態かがわかります。
この人といると苦しい。それなのに、離れられない。
しかも振り返ってみると、前の人とよく似た相手を、また選んでしまっている。
こういう関係を、スピリチュアルの世界ではカルマ的な人間関係と呼んでいます。前世の罰のような響きがありますが、もとのサンスクリット語の「カルマ」は「行為」という意味です。原因があって結果がある、そのつながりを指す言葉。学び残したことが、相手や形を変えてもう一度やってくる、という考え方をします。
でも、その前にひとつだけ。
カルマではないケースがあります
苦しい関係が、全部魂のレッスンとは限りません。
次のどれかが起きているなら、それは学びではなく被害です。
- 殴られる、物を投げられる、壁を叩かれる
- 生活費を渡されない、収入を管理される、勝手に使われる
- 誰と会うか、どこへ行くかを決められる。スマホを見られる
- 人前で馬鹿にされる。二人のときに人格を否定される
- 別れようとすると、死ぬ、傷つける、と言われる
- 性的な行為を断れない
こうした関係を「カルマだから」「学びが終われば変わる」と説明するのは、危険だと思っています。そこに学ぶべきものは何もありません。
しかも、この状態にいる人ほど、スピリチュアルな説明が心に刺さってしまいます。理不尽なことにも理由があると思えれば、少しだけ楽になる。今日一日をなんとかやり過ごせるくらいには。私も相談の中で、その説明を支えにして踏みとどまってしまった方を見てきました。
一つでも当てはまるなら、この先を読むより先に、記事の最後にある窓口に電話してみてください。別れるかどうかを決めていなくても、相談だけでかまいません。
最初のチェックの結果について
「見過ごしたくないサイン」に1つでもチェックがつくと、結果の下に相談窓口が出ます。それがくり返し起きているなら、カルマの話として読む前に、窓口で話を聞いてもらってください。
「見過ごしたくないサイン」にひとつもチェックがつかなかったら、続きへどうぞ。
カルマ的な関係に見られるサイン
ここから先は、暴力や支配がない関係の話です。
初めて会ったのに、なぜか強く引かれる。会って数分で気を許している自分に驚く。前にどこかで会ったような、デジャヴに近い懐かしさまである。よくある始まり方です。
付き合いはじめると、今度は感情の振れ幅が大きくなります。舞い上がる日と落ち込む日が交互にやってきて、落ち着いていられる時間がほとんどありません。喧嘩の理由はいつも同じ。別れて、戻って、また別れる。頭では離れたほうがいいとわかっているのに、体が言うことを聞いてくれません。
その人の前でだけ自分が変わってしまうのも特徴です。ほかの人には言わないことを言ってしまう。普段ならしない行動をとってしまう。自分の弱いところが、その関係を通して痛いほどはっきり見えてきます。
それから、出てくるタイミング。人生が大きく動く節目に限って現れたり、去っていったりします。
いくつ当てはまったかは、あまり気にしなくていいです。読みながら誰かの顔が浮かんだなら、それがいちばんの手がかりです。
同じような相手を選んでしまう理由
ここからが本題です。
カルマ的な関係に何度も入ってしまう方には、子どもの頃にできたパターンが関わっていることがあります。
たとえば機能不全の家庭で育った方(アダルトチルドレンと呼ばれる状態)は、まだ自分の身を自分で守れない子どもの時期に、こんな信念を身につけることがあります。
愛されるには、何かをしなければならない。自分の気持ちより、相手の機嫌を先に見なければいけない。相手が不機嫌なのは、自分のせいかもしれない。
この信念は、その家の中では正しかったんです。実際にそうしないと危なかったのだから、子どもが自分を守るためにそれを身につけたのは、当然のことでした。
困るのは、その家を出たあとです。大人になって、もう誰の機嫌もうかがわなくていい場所に来てからも、同じ動きが勝手に続いてしまう。与えすぎる関係を選ぶ。相手の顔色を読み続ける。苦しくても、自分が足りないせいだと考える。そして、その振る舞いに反応する相手を、知らず知らずのうちに選んでいきます。
似た相手を引き寄せている、というのとは少し違う気がしています。そういう相手の前でだけ慣れた動き方ができるから、気づかないうちにその相手を選んでしまう。順番としては、こちらに近いと思います。慣れた関係は、苦しくてもどこか居心地がいいものです。
裏を返せば、いい知らせです。身につけた動き方なら、練習で変えていけます。
魂のレッスンと子どもの頃のパターンは、同じものの別の呼び名
スピリチュアルな言葉でいえば、魂のレッスン。心理学の言葉でいえば、幼少期のパターンの再演。この二つは対立していません。同じことを別の言葉で説明しているだけなので、どちらで呼んでもかまいません。
でも、実際に手を動かせるのは後者です。魂の学びを完了させる方法は誰も教えてくれませんが、境界線を引く練習なら今日からできます。
くり返しから抜ける4つの手順
1. パターンを紙に書き出す
ノートでも裏紙でもいいので、1枚用意します。その関係でくり返されていることを、思い出せるだけ言葉にしてみます。喧嘩のきっかけ、そのとき湧いてくる気持ち、そのあと自分がとる行動。
過去の関係も並べてみてください。相手の顔ぶれも出会った場所もばらばらなのに、自分の動き方だけはいつも同じ、ということが見えてくるはずです。そこに気づけたら、話は一気に進みます。
2. 自分の練習テーマを決める
よく出てくるのは、次の4つです。境界線を引くこと。自分を後回しにしないこと。承認を外に求めないこと。本当のことを言うこと。
書き出したパターンを眺めていると、どれが自分のテーマかは、だいたい見当がつきます。
3. 小さな「ノー」から練習する
いきなりその相手で練習しなくていいです。難しすぎます。
コンビニで「袋はいりません」と言う。友だちの誘いを一度だけ断る。予定を入れない日を作る。そのくらいから始めてかまいません。ノーと言っても関係は壊れなかった、という経験を、少しずつ体に貯めていく作業です。
断ったのに、相手が「そっか、また今度ね」と普通に返してくれた。そういう拍子抜けが、次のノーを少し言いやすくしてくれます。
4. 自分で距離を決める
完全に切らなくてもいい場合があります。連絡の頻度を落とす。会う場所を変える。返信までの時間を少し延ばす。それだけでも、ずいぶん違います。
自分で決めた距離を守れているなら、もうパターンから抜けはじめています。
許さなくてもかまいません
カルマの記事を読むと、たいてい最後に、相手を許し、自分を許し、感謝して手放しましょう、という許しのワークが出てきます。
私は、これを全員には勧めていません。
傷つけられた側が許しまで求められるのは、二重の負担です。許せない自分を責めはじめたら、傷がもうひとつ増えてしまいます。
許しは、がんばってするものというより、いつの間にか起きているものだと思っています。時間がたって、思い出しても心が動かなくなったとき、あれ、もう許していたのかも、と気づく。順番はそっちです。
今できるのは、感謝より整理のほうです。書き出すのは一つだけ。あの関係を通して、自分について何がわかったか。
相手への感謝は書かなくていいです。わかったのはあなた自身の力で、相手の手柄とは関係ないので。
書いた紙は取っておいても捨ててもかまいませんし、燃やしたい方は、安全な場所でどうぞ。
エネルギーコードを切るワークの使い方
相手と自分をつなぐコードをイメージして、それを切る。そういう手法があります。
やってみたい方は、ぜひどうぞ。ただ、相手を切る儀式というより、自分の注意を取り戻す作業だと考えたほうがうまくいきます。
一日に何度もその人のことを考えていた状態から、考える回数を減らしていく。イメージワークが効くのは、その回数を自分で管理しはじめるきっかけになるからだと思っています。
「私は自由です。あなたも自由です」と唱えたあとに、ついSNSを見に行ってしまうなら、先にそっちを止めたほうが早いです。見に行かずに眠れた夜が一回でもあったら、コードはもう細くなりはじめています。
よくある質問
Q. カルマ的な関係は、必ず終わらせないといけませんか
A. 暴力や支配がある関係は、終わらせる方向で考えてください。それ以外なら、続けたまま変わっていくこともありますが、変わる必要があるのは二人ともです。自分だけが学び続けて、相手が何も変わらない関係は、レッスンではなく我慢です。
Q. また同じパターンだと気づきました
A. 気づけた時点で、もう前回とは違います。前は終わってから気づいていたのが、今回は途中で気づけた。自分を責めなくて大丈夫。気づく位置は、少しずつ手前に移動していきます。
Q. ACとカルマ的な関係は関係ありますか
A. 深く関わっていると考えています。幼少期に身につけたパターンは、恋愛関係でいちばん強く出ます。相手を変えても同じことが起きるなら、そちらの線で見たほうが早く進みます。
Q. どのくらいで抜けられますか
A. 期間では言えません。目安なら、あります。その人のことを考える時間が減ったかどうか。見るのは感情の強さより、頻度のほうです。
Q. 相手に感謝できません
A. しなくていいです。感謝しないと終われない、なんて決まりはどこにもありません。何も感じなくなったら、それが完了です。
まとめ
苦しいのに離れられない関係には、たいてい理由があります。
魂のレッスンと呼んでも、子どもの頃のパターンと呼んでもかまいません。でも、暴力や支配があるなら話は別です。学ぶべきものは何もないので、離れる方向で考えてください。
そうでなければ、まずはパターンを紙に書くところから。相手を変える必要はありません。自分の動き方が変わると、選ぶ相手も自然と変わっていきます。
許せなくても、感謝できなくても、ちゃんと抜けられます。
相談先
- DV相談+(プラス):0120-279-889 24時間、通話無料。内閣府の窓口です。チャット相談もあります(12時から22時)。
- DV相談ナビ:#8008 最寄りの配偶者暴力相談支援センターにつながります。
- 警察相談専用電話:#9110 緊急の場合は110番へ。
※この記事は情報提供を目的としたもので、医学的・法的な助言に代わるものではありません。
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