
最近、急に太った。食べる量は変わっていないのに、気づいたら体重が増えていき服がきつくなって、鏡を見るのがつらい。
そして、周りの目が気になり始める。自己管理ができない人。何か問題を抱えているのかな。そんなふうに見られている気がして、さらに苦しくなる。
ストレスで食べると太る、太ると視線が気になりストレスが増えるけど食べる。この循環の中にいる方は、少なくないと思います。
この記事では、体のこと、ホルモンのこと、心のこと、スピリチュアルな見方の順番で見ていきます。最初に体の話をするのは、そこを飛ばして心だけを掘り下げても、解決しないことがあるからです。
先に確認してほしいこと
短期間で急に体重が増えたときは、体の側に原因があることがあります。
すぐに受診してほしいサイン
息苦しい、横になると苦しくて眠れない、片方の足だけが急にむくんで痛む。こうした症状が体重の増加と一緒にあるときは、心臓や血管の病気の可能性があります。様子を見ずに、その日のうちに医療機関へ。夜間や休日で迷うときは、救急安心センター(#7119)に相談できる地域もあります。
数日から数週間で数キロ増えた
脂肪よりも、水分がたまっている可能性があります。むくみが強い、靴下の跡が深く残る、顔が腫れぼったい。こうした様子があるなら、心臓や腎臓、肝臓の働きが関わっていることがあります。
疲れやすい、寒がりになった、むくむ、体重が増えた
この組み合わせは、甲状腺の働きが落ちているときに出ることがあります。日本内分泌学会によると、甲状腺機能低下症では、だるさや疲れやすさ、むくみ、寒がり、体重が増える、便秘といった症状が出ることがあり、とくに女性に多いとされています。血液検査でわかり、治療で改善します。私も低下症ですが、だるいレベルで病院行かなかったので本当に数値や倦怠感が悪化して気付きました。本当にちょっとだるいレベルでも血液検査していけばと後悔しています。
薬を飲み始めてから増えた
ステロイドや一部の薬には、体重が増えやすくなるものがあります。自分で中止せず、処方した医師に相談してください。
体重が増えた理由が体の側にあるなら、心を掘り下げても解決しません。気になる点があるなら、先に内科で相談してください。
意志の弱さでは説明できない、ホルモンの話
体に大きな原因がなさそうなとき、次に見てほしいのがストレスとホルモンの関係です。ここには、意志の強さとは関係のない仕組みが関わっています。
ストレスを感じると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。本来は危険から身を守るための反応です。ところが、人間関係や仕事のプレッシャーのような慢性的なストレスでは、体を激しく動かす場面につながらないまま、血糖値だけが上がることがあります。その糖を処理しようとしてインスリンが分泌され、これが脂肪をため込む方向に働くとされています。
コルチゾールが増えすぎると、食欲を抑える働きを持つレプチンが効きにくくなり、甘いものや高カロリーなものを欲しやすくなることも報告されています。
睡眠不足も、同じ方向に働きます。労働者健康安全機構の京都産業保健総合支援センターも、眠りが足りないと、食べすぎを抑えるレプチンが減り、食欲を増やすグレリンが増えると説明しています。忙しくて眠れない時期に食欲が止まらなくなるのは、気の持ちようの問題ではありません。
ストレスが続くと、ホルモンのレベルで、太りやすく食欲を抑えにくい状態になってしまうことがあります。気合いでどうにかなるものではありません。
スピリチュアルの世界では「体があなたを守っているのよ、ありがとうと言ってあげて」と言われることが多いですが、それだけでは現実は何も変わりません。何が起きているのかを知ることが、最初の一歩です。
感情の対処が「食べること」に偏りやすい理由
ストレスを感じたとき、運動する、誰かに話す、趣味に没頭する。いろいろな対処法があるはずです。でも、それができない状況の方もいます。
時間がない、あっても疲れ果てている
仕事、家事、育児、介護。忙しすぎて運動する時間も、人と会う余裕もない。時間があっても、疲れすぎて動けない。「運動すればいいのに」と言われても、その最初の一歩を踏み出すエネルギーすら残っていません。
話せる相手がいない
本音を話せる人がいない。家族には心配をかけたくない。友人には弱みを見せたくない。職場では強い自分でいなければいけない。その孤独が、さらに深まっていきます。
感情の扱い方を学ぶ機会がなかった
泣くのはダメ、怒るのはダメ、我慢しなさい。そう言われて育った方は、感情をどう扱えばいいかわからなくなることがあります。その結果、食べることが数少ない対処法のひとつになっていることがあります。
食べることが、自分で止められないと感じるとき
短い時間に大量に食べてしまい、止めようとしても止まらない。食べたあとに強い自己嫌悪におちいる。そんなことがくり返し起きているなら、それは過食性障害(むちゃ食い)という、治療で良くなる病気かもしれません。
ひとりで抱え込まずに、摂食障害全国支援センターの「相談ほっとライン」や、心療内科・精神科に相談してみてください。宮城、千葉、静岡、福岡にお住まいの方は、各県の摂食障害支援拠点病院も窓口になっています。
スピリチュアルな視点から見た読み方
ここからは、解釈の話です。すべての方に当てはまるわけではありません。思い当たる部分だけ受け取って、違うと感じたら読み飛ばしてください。
心を守ろうとしている、という見方
心が深く傷ついたあと、人はこれ以上傷つかないように、無意識に自分を守るものを求めることがあると言われています。スピリチュアルな見方では、体重の変化をそうした「守り」の表れとして読むことがあります。
人間関係で深く傷ついた、裏切られた。そんな経験のあとに体重が増えたと感じる方は、自分の心が今どれくらい疲れているかを、一度ふり返ってみてもいいかもしれません。
表に出せなかった感情が残っている
悲しみ、怒り、不安、孤独。スピリチュアルの世界では、こうした感情はエネルギーとして語られます。表に出せなかった感情、誰にも受け止めてもらえなかった感情は、消えずにどこかに残ると考えられています。
言いたかったけれど、言えなかった言葉。泣きたかったけれど、こらえた涙。怒りたかったけれど、飲み込んだ怒り。
受け止める役割ばかり担っている
人の話を聞いたり、相談に乗ったりすることが多い方ほど、いざ自分がつらいときに頼れる相手が少ない、という状況になりやすいものです。
お腹のあたりにある第3チャクラは、自己価値や自分の力をつかさどるとされています。自分を後回しにし続ける時期に、このあたりに変化が出るという読み方があります。
満たされない気持ちを埋めようとしている
愛されたい、受け入れられたい、大切にされたい。こうした気持ちが満たされないとき、食べ物でその隙間を埋めようとすることがあると言われています。
どれだけ食べても、本当に欲しいものとは違うから、満たされた感覚が続きにくい。それでまた食べる、というくり返しになることがあります。
幸せ太りという見方もある
太ることが、いつも何かが欠けているサインとは限りません。
新しい恋人ができた、結婚した、張りつめていた仕事から離れた。気を張らなくていい場所ができると、食事がおいしくなって、体も少しゆるみます。安心できるようになった体が、ようやく力を抜いた。そういう読み方もできます。
増えた理由に心当たりがあって、毎日が前よりも穏やかなら、無理に何かを読み取らなくていいと思います。
「太っている人はスピリチュアル的に〜」という話について
調べていると、太っている人は波動が低い、霊格が低い、悪いものを溜め込みやすい、といった話に出会うことがあります。
私は、体型で魂の価値が決まるとは思っていません。体の大きさは、体質やホルモン、暮らし方、その人がくぐり抜けてきた時間で変わるものです。そこに優劣をつける読み方は、スピリチュアルというより、ただの決めつけルッキズムだと思います。
一方で、人の気持ちに敏感な人ほど、周りから受け取ったものを抱え込みやすい、という見方はあります。太ったことを責める材料にするのではなく、自分が今、何をどれだけ抱えているかを見る入口にしてもらえたらと思います。
痩せたいのに痩せられないと感じるとき
変わることへの不安も、自然な感情
痩せたとして、それでも何も変わらなかったら。そう感じる方もいます。
今の自分はつらくても、少なくとも知っている自分です。新しい自分は未知数で、変化はたとえ良い方向でも怖さをともなうことがあります。これも自然な感情のひとつです。
くり返しが、自分を責める気持ちを深めてしまう
続かなくて、戻って、また始めて、また続かない。そのくり返しのたびに、「やっぱり自分はダメなんだ」と感じてしまう方もいます。
それは、意志の弱さの証明にはなりません。ここまで見てきたように、ホルモンも、睡眠も、心の疲れも、同じ方向に働いているからです。
心のケアから始めてみる
急いで結果を出そうとしなくて大丈夫です。できることから、少しずつ。
誰にも見せない前提で、感情を日記に書き出してみる。怒り、悲しみ、不安、どんな感情でもかまいません。本音を話せる人がいるなら、話してみる。いなければ、カウンセリングという選択肢もあります。
体を動かすなら、痩せるためというより、気持ちいいから、楽しいからという理由で。散歩でも、ヨガでもかまいません。呼吸は本当に気持ちいいですよ。
そして、「今日もがんばったね」「つらかったね」と、自分に言葉をかけてあげてください。
完璧を目指さなくて大丈夫です。食べすぎた日も、「今日はそういう日だった。また明日」と思えれば十分です。
周りの目について
社会は時々、太っている人を「意志が弱い」と簡単に判断します。でもそれは見た目だけの判断で、その人が何を抱えてきたかとは別の話です。
これまで、自分なりの方法で、できる限りのことをしてきたのだと思います。食べることが数少ない対処法だったとしても、それはその時その時を乗り越えるための、あなたなりの方法でした。
急に体重が増えたのは、あなたが弱いからではありません。
よくがんばってきたね。つらかったね。もう、自分を責めなくていいよ。
そう、自分に言ってあげてください。
よくある質問
体重が急に増えたら、必ず心理的な原因がありますか
そうとは限りません。生活リズムの変化、ホルモンのバランス、加齢、薬の影響など、さまざまな要因が関わります。心理的な側面は、ひとつの視点として参考程度に受け取ってください。
食べていないのに太ります
むくみ、甲状腺の働き、薬の影響など、体の側の要因が考えられます。まず内科で相談してください。
短期間で急に増えました
数日から数週間で数キロ増えた場合、水分がたまっていることがあります。早めに受診してください。息苦しさや、片足だけのむくみがあるときは、その日のうちに。
自分を責める気持ちが強いときは、どうすればいいですか
ひとりで抱え込まず、信頼できる人やカウンセラーに話してみてください。責める気持ちが強く続く、食べることが止められないと感じるときは、専門家のサポートを受けることも選択肢です。
スピリチュアルな読み方と、体のケアはどちらが先ですか
体が先です。原因を確かめたうえで、それでも気になる部分があるなら、そこから読んでみてください。
まとめ
急に太ったことには、理由があります。
ホルモンの仕組み、睡眠、体の病気、そして心が抱えてきたもの。どれも、意志の弱さという言葉で片づけられるものではありません。
まず体を確かめて、そのうえで心を見る。順番は、それで十分です。
※この記事は、占い・スピリチュアルの観点から書いたものです。医学的な診断や治療の代わりにはなりません。短期間での急な体重増加、強いむくみ、疲れやすさが続く場合は、内科を受診してください。
参考
- 摂食障害情報ポータルサイト(国立精神・神経医療研究センター)
- 摂食障害全国支援センター「相談ほっとライン」
- 甲状腺機能低下症(日本内分泌学会)
- 睡眠が不十分だと太ります(京都産業保健総合支援センター)








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