
27の質問から、9つの性格タイプのうち
あなたの心の「くせ」にいちばん近いタイプを探します。
所要時間は約4分。「こうありたい自分」ではなく、
ふだんの自分を思い浮かべて答えてください。
エニアグラムの9タイプの考え方をもとにした、オリジナルの簡易診断です。
タイプは行動ではなく「動機」で決まるので、上位のタイプの説明も読み比べてみてください。
エニアグラムの9タイプの考え方をもとにした27問の簡易診断で、結果には、いちばん近いタイプに加えて、ウイングや成長・ストレスの方向も出ます。
エニアグラムが見るのは、何をするかより、なぜそうするか、です。
頼まれると断れない。人と比べて落ち込む。予定がないと落ち着かない。同じ行動でも、その奥にある恐れと欲求は人によって違います。エニアグラムはそこに光を当てて、人を9つのタイプに分けていく性格の分類です。
理由がわかると、いつもの行動パターンは少し扱いやすくなります。この記事は、そのための地図の話です。
エニアグラム診断テスト
答えるときは、「何をするか」より「なぜそうするか」を思い浮かべてみてください。直感で大丈夫。エニアグラムは動機でタイプが決まるので、同じ行動でも理由が違えば別のタイプになります。上位に出たタイプの説明を何個か読み比べて、いちばん「これだ」と思えるものを探すのがおすすめです。
エニアグラムはどこから来たのか
起源は、実はよくわかっていません。古代の中東やギリシャに遡るという説もあるものの、確かな記録は残っていないんです。謎の多い図なんですね。
現代の性格論として形にしたのは、1970年代の二人の精神科医でした。ボリビアのオスカー・イチャーソと、チリのクラウディオ・ナランホで、その後、アメリカのドン・リソとラス・ハドソンが広く紹介して、今のかたちで知られるようになりました。
名前の由来はギリシャ語。エニア(9)とグラム(図)で、9つの点を持つ図という意味です。
科学的な裏付けは、どのくらいあるのか
「エニアグラムって根拠が薄いんでしょう」と言われることがあります。正直に整理しますね。
代表的な質問紙に、リソとハドソンが作ったRHETI(Riso-Hudson Enneagram Type Indicator)があります。この記事の診断はRHETIそのものではありませんが、信頼性を考える材料としてRHETIの研究を紹介します。
2004年に発表されたNewgentらの研究では、内的一貫性は十分な水準にあると結論されています。一方で、構成概念妥当性(測ろうとしているものを本当に測れているか)については、支持する結果としない結果が混ざっていました。そのうえで、自己理解を助ける道具としての価値は高く評価されています。2008年から2009年にはGiordanoによる検証もあり、こちらでも一定の信頼性が確認されました。
よく目にする「56%から82%」という数字は、正答率のことではなく、内的一貫性の信頼性スコアの幅で、タイプによってばらつきがあるという意味です。
完全に正確な診断、とは言えない。でも役に立つ。自分をふり返る枠組みとして、そのくらいの距離感で付き合うと、ちょうどいい道具です。
9つの性格タイプ
診断結果では、かっこの中の呼び名(改革する人、助ける人など)で表示されます。
タイプ1:完璧主義者(改革する人)
資料の誤字が一つでも気になって、夜中に直してしまう。そんな人が多いタイプです。根っこには、間違っていること、悪であることへの恐れがあり、求めているのは、正しくて完璧な自分です。
理想が高く、倫理観もしっかりしていて、物事を良くしたいという熱を持った責任感の強い努力家。そのぶん、自分にも人にも厳しくなりがちです。
完璧主義を少し手放して、70点でいい場面をつくってみてください。70点で出して、何も起きなかった。そんな日は肩がふっと軽くなります。
タイプ2:献身家(助ける人)
困っている人を見ると、気づけば手を貸している。その奥にあるのは、愛されないこと、必要とされないことへの恐れと、愛されたい、人の役に立ちたいという欲求です。
共感力が高く、思いやりがある。なのに自分のことはつい後回しで、人を優先しすぎてしまうんですよね。
育てたいのは、自分が何を必要としているかに気づく力と、断る勇気です。一回断れたら、次は少し楽。
タイプ3:達成者(達成する人)
目標に向かって走っているとき、いちばん生き生きしているタイプで、怖いのは価値がないことや失敗すること、原動力は成功して認められたいという欲求です。
エネルギッシュで効率がいい。結果も出す。カリスマ性もある。その一方で、成功にこだわりすぎて、本当の自分がわからなくなることがあります。
何かを成し遂げなくても、そこにいるだけで価値があると思えたとき、このタイプは本当に強くなります。
タイプ4:芸術家(個性的な人)
同じ景色を見ても、ひとりだけ違うところに心を動かされる。平凡であること、自分らしさがないことが怖いからこそ、自分らしく、特別でありたいと願います。
創造的で、感受性が豊か。美しいものへの独自の視点もあります。その反面、自分は普通じゃない、何かが欠けていると感じやすく、人と比べて落ち込むことも。
いまここにあるものに目を向けて、比べるのをやめてみる。それが、このタイプの伸びていく方向で、比べずにいられた一日は、思っているよりずっと静かで満たされています。
タイプ5:研究者(調べる人)
気になったことは、納得いくまで調べないと気がすまない。奥にあるのは無能であること、圧倒されることへの恐れで、だからこそ知識と理解を求め続けるタイプです。
知的で分析的。独立心も強い。深く考えて観察するのが得意です。感情から距離を取りすぎたり、エネルギーを温存しようとして引きこもりがちになったりするのが、弱いところ。
感情を抑えこみすぎずに、人とのつながりを楽しめるようになると、世界がぐっと広がります。
タイプ6:堅実家(忠実な人)
旅行の前に、雨の日のプランまで用意している。支えがないこと、一人になることが怖くて、安全でいたい、信頼できる関係を築きたいと願っています。
責任感があって忠実で、人を支えるのが上手なうえに、問題を先読みして備えるのも得意です。そのぶん不安になりやすく、最悪の事態を考えすぎて動けなくなることもあります。
不安に振り回されず、自分の判断を信じること。小さなことを一つ自分で決めて、うまくいった。その経験が、いちばんの薬です。
タイプ7:楽天家(熱中する人)
新しいお店、新しい趣味、新しい計画。わくわくすることが大好きなタイプです。痛みや退屈は大の苦手。
楽観的で冒険好き、エネルギーにあふれていて、楽しさと自由を求めてどんどん動きます。でも、痛みや退屈から逃げたくて次々と刺激を求めるうちに、一つのことに集中しにくくなることも。
痛みから逃げずに、いまこの瞬間を味わえるようになると、楽しさの深さが変わってきます。
タイプ8:挑戦者(挑戦する人)
理不尽な場面を見ると、黙っていられない。弱いこと、支配されることを恐れ、強くあること、自分を守ることを求めます。
力強く自信があり、決断が早い。弱い立場の人を守り、正義のために動く熱があります。一方で、攻撃的・支配的になったり、弱さを見せるのが怖くて鎧で身を固めたりすることも。
弱さを見せることも、一つの強さ。そう知ったとき、まわりとの距離がぐっと縮まります。
タイプ9:調停者(平和をもたらす人)
「どっちでもいいよ」が口ぐせになっている人、いませんか。苦手なのは、対立や分離、混乱。求めるのは平和と調和です。
穏やかで受け入れる力があり、人の話をよく聞いて、仲裁も得意。対立を避けたいあまり、自分の意見を飲みこんで流されがちなところがあります。
自分の意見や欲求に気づいて、それを言葉にしてみてください。「私はこっちがいい」と一度言えた日は、きっと少し誇らしいはずです。
3つのセンターで、ざっくり分けてみる
9つのタイプは、さらに3つに分けられます。
腹で反応する本能センターは、タイプ8・9・1。テーマは怒りです。タイプ8は怒りを外に出し、タイプ9は怒りを忘れ、タイプ1は怒りを内側に向けます。
心で反応する感情センターは、タイプ2・3・4。こちらは恥やイメージがテーマで、タイプ2は役に立つことで、タイプ3は成功することで、タイプ4は特別であることで、自分の価値を証明しようとします。
頭で反応する思考センターは、タイプ5・6・7。テーマは恐れです。タイプ5は知識で、タイプ6は準備と計画で、タイプ7は楽観で、恐れに対処します。
怒り、恥、恐れ。どれにいちばん心当たりがありますか。タイプに迷ったら、この3つのうちどれに自分がいちばん反応するかから絞っていくと、ずいぶん見つけやすくなります。
ウイング:同じタイプでも印象が違う理由
同じタイプ4同士なのに、ぜんぜん雰囲気が違う。そういうことはよくあります。それを説明するのがウイングです。
自分のタイプの両隣のどちらかから、強く影響を受けているという考え方で、タイプ4なら、3の影響を受けた4w3と、5の影響を受けた4w5があります。4w3は表現に向かい、外に出そうとする一方で、4w5は内側に沈んで観察のほうへ向かうので、同じ感受性の高さでも出方が変わるわけです。
診断結果がいまいちしっくりこないときは、隣のタイプの説明も読んでみてください。そこに自分がいることもあります。
成長の方向とストレスの方向
エニアグラムでは、タイプを固定したものとして見ずに、そのときの状態によって動くものと考えます。
余裕があるとき、人はほかのタイプの良い面を取りこみ、追い詰められると、ほかのタイプの苦しい面が出てきます。
成長したときに向かう先は、1は7へ、2は4へ、3は6へ、4は1へ、5は8へ、6は9へ、7は5へ、8は2へ、9は3へ。
ストレス下で向かう先は、1は4へ、2は8へ、3は9へ、4は2へ、5は7へ、6は3へ、7は1へ、8は5へ、9は6へ。
たとえばタイプ1は、余裕があるとタイプ7のような柔らかさと楽しむ力が出てきて、追い詰められると、タイプ4のように感情的で内向きになりやすくなります。
最近の自分はどっちに動いているかな。そう見てみると、いまの状態がわかります。たとえばタイプ1なら、7のように肩の力を抜いて笑えている週は、調子がいいしるしです。
タイプの相性はどう見ればいい?
エニアグラムには、もともと「このタイプとこのタイプは相性が悪い」という固定の考え方はありません。ただ、使える見方はあります。
同じセンター同士は、同じ課題を抱えているぶんぶつかりやすく、たとえば8と1はどちらも怒りの扱いがテーマなので、正面から衝突しがちです。
成長の方向でつながっているタイプ同士は、相手が自分の伸びしろを体現しているので、学ぶことが多くなります。
欲求の向きが違う組み合わせは、すれ違いやすい。5は離れて安心。2は近づいて安心。同じ行動が、片方には気づかいに、もう片方には拒絶に見えてしまうんです。
相性の良し悪しとして見るより、安心のつくり方が違うだけ、と思っておくほうがずっと扱いやすいです。相手の「距離」が冷たさじゃなかったとわかるだけで、関係が楽になることもあります。
使うときに覚えておきたいこと
地図は、地図です。エニアグラムはあなたそのものではありません。
「タイプ4だからこうでなきゃ」と思いこむのは順番が逆ですし、人を「タイプ8だから攻撃的」と決めつけるのも、目の前のその人を見ていないことになります。
それから、「このタイプだから変われない」と思わなくて大丈夫。どのタイプにも成長の道筋が描かれているのが、エニアグラムのいいところで、どこから出発しても伸びていく方向はちゃんと用意されています。
もう一つ。有名人のタイプを断定した情報がよく出回っていますが、本人が公表していない限りは推測です。話のタネくらいに楽しんでください。
よくある質問
Q. 診断結果がしっくりきません
A. 上位に出たほかのタイプと、隣のタイプ(ウイング)の説明を読んでみてください。27問の簡易診断なので、上位の2〜3タイプの点数が近いことはよくあります。それでも合わないなら、今のストレス状態が結果に影響していることがあります。時間を空けてもう一度試すと変わることもあります。
Q. タイプは変わりますか
A. 基本のタイプは変わらないとされています。ただ、状態によって別のタイプの面が強く出るので、時期によって違うタイプに見えることがあります。
Q. 相性が悪いタイプはありますか
A. 固定の相性表はありません。衝突しやすい組み合わせはありますが、安心の作り方が違うだけだと捉えるほうが実用的です。
Q. MBTIとどう違いますか
A. MBTIは行動や認知の傾向を分類し、エニアグラムはその行動の奥にある恐れと欲求を扱います。何をするかより、なぜ。そこを見る枠組みです。
Q. 科学的に信頼できますか
A. 完全に正確だとは言えません。内的一貫性は一定の水準にあると報告されていますが、妥当性については評価が分かれているので、自己理解の枠組みとして使うのが合っています。
まとめ
タイプがわかったら、そこからが本番です。
恐れと欲求が見えると、「なんで私はいつもこうなんだろう」に、自分なりの答えが出てきます。成長の方向がわかれば、どっちへ伸びていけばいいかもわかる。
まずは診断を試して、結果をうのみにせず、しっくりくるかを確かめながら使ってみてください。いつものクセが出た瞬間に「あ、これ私のタイプっぽい」と笑えたら、それだけで一歩進んでいます。








コメントを残す