
気づくと歯を食いしばっている。
朝起きると顎が疲れている。こめかみが痛い。歯科で歯がすり減っていると言われた。人と話したあと、顎のあたりが張っている。
顎は、言葉を出す場所であり、噛みしめる場所でもあります。
そして、力が入っている時間の長さに、たいてい自分では気づいていません。
今、上下の歯は触れていますか
先に、その場でできる確認をしてください。
本来、上下の歯が接触しているのは、食事のときだけです。会話や飲み込む動作を含めても、一日の合計で20分程度とされています。
それ以外の時間、歯は軽く離れているのが自然な状態です。
今、触れていましたか。
触れていたなら、TCH(歯列接触癖)と呼ばれる状態かもしれません。強く噛んでいなくても、触れ続けているだけで顎の筋肉は働き続けます。
この確認は、これから何度もやってみてください。気づくたびに離す。それだけで変わります。
食いしばりが引き起こすもの
顎の筋肉に負担がかかると、そこだけで済みません。
肩こり、首のこり、頭痛、耳鳴り、目の奥の痛み。どれも食いしばりから来ていることがあります。
肩や首の不調で悩んでいて、原因が見つからない。その場合、顎が関わっている可能性があります。
そして、顎関節は耳の穴のすぐ前にあります。だから顎の痛みを耳の痛みだと思って、耳鼻科を受診される方もいます。
種類があります
クレンチング
上下の歯を強く噛みしめるタイプ。音が出ないので、自分でも周りでも気づきにくいです。日中、集中しているときにも起きます。
私は笑顔を心掛けたいと無理をしている時によくなります。
グラインディング
歯を横にこすり合わせるタイプ。音が出るので、家族に指摘されて気づくことがあります。
タッピング
カチカチと小刻みに噛み合わせるタイプ。比較的少数です。
いちばん気づかれにくいのがクレンチングです。気がついたら顎が疲れている、という自覚で受診される方が多いです。
顎が象徴するもの
顎は、言葉を出す場所です。同時に、噛み砕いて飲み込む場所でもあります。
出すことと、飲み込むこと。この二つが同じ場所で起きています。
スピリチュアルには、こう読まれます。言えないことを飲み込んだとき、その力が顎に残る。
歯を食いしばる、という表現そのものが、耐えることを意味しています。言葉の成り立ちの時点で、この場所は我慢と結びついています。
食いしばりが伝えているとされること
言えなかった言葉がある
いちばんよく言われる読みです。
言い返したかったのに黙った。伝えたいことを飲み込んだ。その場で出せなかった言葉が、顎の力として残っている。
喉の記事でも書きましたが、喉が詰まるのは言葉が通れない状態、顎に力が入るのは言葉を出さないように閉じている状態。場所が少し違います。
怒りを抑え込んでいる
こめかみと顎は、怒りの場所とされてきました。
怒っているのに、怒ってはいけないと思っている。腹が立ったことを、なかったことにしている。
頭痛の記事でこめかみの痛みを抑え込んだ怒りとして書きましたが、原因が同じであることが多いです。顎に力が入れば、こめかみの筋肉も引っ張られます。
耐えている最中
歯を食いしばって耐える、という言い方のとおりです。
今まさに踏ん張っている時期に出ます。仕事が忙しい、看病している、問題を抱えている。
この場合、原因が終われば緩みます。緩まないなら、耐える構えのほうが癖になっています。
決めたことを離したくない
噛んで離さない、という表現があります。
何かを強く握っている状態、手放したくないものがある状態として読む見方です。
眠っているあいだに出る食いしばりを、この読みで説明することがあります。日中は理性で扱っているものが、力が抜けた時間に出てくる。
守りに入っている
歯を食いしばるのは、身構える動作でもあります。
いつ何が来るか分からない環境にいると、体が構えたままになります。人といるときに顎が張るなら、この読みが近いかもしれません。
場面で見分ける
朝、起きたときに顎が疲れている
睡眠中に起きています。日中の自覚がなくても、夜に出ているタイプです。
仕事中に気づくと噛んでいる
集中と緊張が引き金です。パソコン作業の姿勢も関わります。
特定の人と話したあとに張る
言えていないことがある、あるいは身構えている。相手が手がかりになります。
夕方から強くなる
一日のあいだに溜まった分です。
何年も続いている
状況ではなく、構えのほうが定着しています。この場合は、原因を探すより、緩める練習を積むほうが早いです。
対処
まず、気づく
食いしばりの対処は、気づくところから始まります。
歯が触れていたら離す。それだけです。ただ、無意識にやっていることなので、思い出す仕組みが必要になります。
付箋を貼る方法があります。パソコン、冷蔵庫、洗面所の鏡。目に入る場所に貼って、見るたびに確認する。
スマホのリマインダーを一日数回鳴らす方法もあります。
顎を緩める
口を軽く開けて、舌を上あごにつけず、力を抜く。この状態が、顎が休んでいる状態です。
温めるのも効きます。蒸しタオルを顎の両脇に当てて、数分置いてください。
姿勢を見る
うつむいた姿勢が続くと、奥歯を噛みしめやすくなります。
枕が高すぎると、寝ているあいだに顎を引いた状態になって、食いしばりにつながることがあります。枕を変えて改善する方は、実際にいます。
歯科に相談する
歯がすり減っている、欠けた、しみる。頬の内側に線のような跡がある。顎が痛い、口が開けにくい、音が鳴る。
これらがあるなら、歯科で相談してください。
就寝時に使うマウスピースは、保険で作れます。顎や歯への負担を減らす方法として、広く使われています。
噛み合わせの調整で変わることもあります。
心の側から
夜、寝る前に一つだけ聞いてみてください。
今日、飲み込んだ言葉はあるか。
書き出すだけでも構いません。出す場所ができると、顎に残る量が減ります。
受診を考える目安
口が指二本分ほど開かない 口を開けると痛む、音が鳴る 顎の痛みが続いている 耳のあたりの痛みが続いている 歯が欠けた、しみるようになった
これらは顎関節症や、歯そのものの損傷の可能性があります。歯科か口腔外科で相談してください。
顎関節症は、無理に口を開けない、硬いものを避ける、食事は小さく切る。こうした安静から始める治療があります。
よくある質問
Q. 自分が食いしばっているか分かりません
A. 今、上下の歯が触れているかを確認してください。触れているなら、その時点で癖がついています。朝起きたときの顎の疲れも手がかりです。
Q. 肩こりや頭痛の原因が食いしばりということはありますか
A. あります。顎の筋肉は側頭部や首につながっているので、そこから広がります。原因の分からない肩こりが続いているなら、確認する価値があります。読み方については肩こりと頭痛の記事にまとめています。
Q. マウスピースは効きますか
A. 顎や歯への負担を減らす方法として広く使われています。保険で作れるので、歯科で相談してみてください。ただ、食いしばること自体をなくすものではありません。
Q. ストレスがなくなれば治りますか
A. 引き金が減れば軽くなることが多いです。ただ、長く続いている場合は癖として定着しているので、気づいて離す練習が必要になります。
Q. 子どもの歯ぎしりも同じですか
A. 成長過程で出ることが多く、自然に収まる場合がほとんどです。気になるなら小児歯科で相談してください。
Q. 意味を読んでも当てはまりません
A. 噛み合わせや枕など、体の側の要因だけかもしれません。それで収まるなら、それが答えです。
まとめ
顎は、言葉を出す場所であり、飲み込む場所でもあります。
力が入っているとき、たいてい何かを出さずに済ませています。言えなかった言葉、認めていない怒り、耐えている最中の何か。
ただ、まずは今この瞬間、歯が触れているかを確認してください。
離すところから始まります。
※この記事は占い・スピリチュアルの観点から書いたものです。医学的な診断や治療の代わりにはなりません。顎の痛み、口が開けにくい、歯の損傷がある場合は、歯科や口腔外科を受診してください。


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