真っ白なキャンバスのような、1月の朝
新しいカレンダーをめくる時、新しい手帳に日付を書き込む時、初めてペンを走らせる時—1月には、何か特別な期待感がありますよね。
「今年こそは」「新しい自分になれるかも」「きっといい年になる」—そんな希望に満ちた気持ち。
でも、2月、3月と進むにつれて、その気持ちはいつの間にか薄れていき、気づけばいつもの日常に戻ってしまう。そんな経験、ありませんか?
実は、1月の過ごし方が、一年全体のエネルギーの質を決めると言っても過言ではありません。この月にどんな意図を設定し、どんな習慣を始め、どんなエネルギーで満たすか—それが、365日の土台になるのです。
今日は、スピリチュアルな視点から見た、1月にやるべき開運習慣についてお話しさせてください。
なぜ1月が「エネルギーリセット」に最適なの?
宇宙のサイクルと人間のサイクル
占星術では、春分(3月)が宇宙的な新年とされています。でも、私たち人間が暮らす社会では、1月1日が新年。
この「社会的な区切り」も、実はとても強力なエネルギーを持っています。なぜなら、世界中の何十億人もの人々が、同じタイミングで「新しい始まり」を意識するから。
この集合意識のパワーは、計り知れないもの。1月は、そのパワーの波に乗れる絶好のチャンスなのです。
冬至を過ぎて、光が戻り始める
12月の冬至を境に、太陽は少しずつ高く昇るようになり、昼の時間が長くなっていきます。1月は、その「光の復活」のエネルギーが満ちる月。
闇から光へ、静寂から活動へ、内省から表現へ—エネルギーのシフトが起こる時期。だからこそ、新しいことを始めたり、目標を設定したりするのに最適なのです。
日本の「正月」という神聖な時間
日本には「正月」という、とても神聖な期間があります。門松、しめ縄、鏡餅—これらはすべて、年神様をお迎えするための準備。
初詣、おせち料理、お年玉—一つひとつに意味があり、新年の福を招き入れる知恵が込められています。
私たちの祖先が大切にしてきたこの習慣を、スピリチュアルな視点で再解釈することで、さらに深い意味を見出せるのです。
1月1日〜7日—松の内の過ごし方
元旦の朝—一年の波動の基盤
1月1日の朝、あなたは何をしていますか?
実は、この日の朝の波動が、一年全体の波動の基盤になります。だからこそ、できるだけポジティブで、清らかな状態で迎えたいもの。
早起きして朝日を浴びる。深呼吸して体に新年のエネルギーを取り込む。感謝の気持ちで「今年もよろしくお願いします」と宇宙に伝える。
たったこれだけで、一年の始まり方が変わります。
初詣—神社という「聖域」で意図を定める
初詣は、ただ「お願い事」をする場所ではありません。神社は古くからの聖域。高い波動が満ちている場所です。
まず鳥居をくぐる前に、一礼。「お邪魔します」という気持ちで。手水舎で手と口を清めるのは、物理的な浄化だけでなく、エネルギー的な浄化でもあります。
お賽銭を入れて鈴を鳴らし、二拝二拍手一拝。その時、心の中で:
「昨年も無事に過ごせたことに感謝します。今年も〇〇という意図を持って生きます。どうか見守ってください」
感謝→意図→お願い、の順番。この流れが、宇宙に届きやすい祈りの型です。
おせち料理—一つひとつに込められた願い
おせち料理は、ただの正月料理ではありません。一品一品に、願いと祈りが込められています。
黒豆(まめに働けますように)、数の子(子孫繁栄)、田作り(豊作)、昆布巻き(よろこぶ)、伊達巻(学問成就)—先人の知恵と愛情が詰まった、開運フード。
食べる時に、その意味を思い出しながら「いただきます」と手を合わせると、食べ物のエネルギーをより深く受け取れます。
書初め—言霊のパワーで意図を形にする
昔から日本にある「書初め」の習慣。これは、言霊(ことだま)のパワーを活用した、とても強力な開運法です。
今年の目標、ありたい自分、大切にしたい言葉—それを筆で書く。筆の墨の黒は、宇宙の無限の可能性を表す色。そこに意図を乗せて紙に転写することで、願いが現実化しやすくなります。
字が下手でも大丈夫。心を込めて、丁寧に、一文字一文字に願いを込めて。
1月にやるべき7つの開運習慣
1. 新月の願い事(1月第一弾)
1月には必ず新月があります。2025年1月の新月は1月29日。
新月は「新しい始まり」のエネルギー。新年と新月が重なる1月の新月は、特別に強力です。
紙とペンを用意して、今年叶えたいことを書き出しましょう。10個まで。「〜になります」「〜です」と、現在形または現在完了形で。
書いたら、引き出しにしまっておく。そして忘れる。宇宙に委ねる。それが、願いを叶える秘訣です。
2. ビジョンボード作り
雑誌やインターネットから、あなたの理想を表す画像を集めて、ボードに貼っていく—それが「ビジョンボード」。
旅行したい場所、欲しいもの、なりたい姿、住みたい家、理想のパートナー、働き方—どんなテーマでもOK。
視覚化することで、脳はそれを「達成すべき目標」として認識します。毎日見ることで、潜在意識に刷り込まれ、自然とその方向へ進み始めるのです。
1月のうちに作って、毎日目にする場所に飾ってください。
3. 今年の「テーマワード」を決める
一年を一言で表すなら、何?—それを考えてみてください。
「冒険」「愛」「挑戦」「癒し」「豊かさ」「自由」「調和」「成長」—どんな言葉でも。
そのワードを、スマホの待ち受けにしたり、手帳の最初のページに書いたり、付箋に書いて鏡に貼ったり。
迷った時、このワードに立ち返る。「今年のテーマは〇〇だから、これを選ぼう」と。軸があると、人生はシンプルになります。
4. 感謝のジャーナルを始める
1月から、毎日3つ、感謝することを書く習慣を始めてみませんか?
「今日も無事に目覚めた」「温かいコーヒーが美味しかった」「友人から連絡があった」—どんな小さなことでもいい。
感謝のエネルギーは、豊かさを引き寄せる最強の磁石。毎日書くことで、あなたの波動がどんどん上がっていきます。
夜寝る前に書くのがおすすめ。良い気分で眠りにつけば、睡眠中にポジティブなエネルギーがチャージされます。
5. 朝のルーティンを整える
一日の始まり方が、一日全体の質を決めます。そして、毎日の積み重ねが、一年の質を決めるのです。
だからこそ、朝のルーティンを整えることは、最も効果的な開運法の一つ。
5分早く起きる。コップ一杯の水を飲む。深呼吸を3回する。感謝を3つ思い浮かべる。今日の意図を設定する—たったこれだけでいい。
朝の5分が、人生を変えます。
6. 「やらないことリスト」を作る
目標設定も大切ですが、同じくらい大切なのが「やらないことを決める」こと。
「SNSを夜9時以降は見ない」「人と比べない」「愚痴を言わない」「無理をしない」「ネガティブなニュースを見ない」—そういった「やらないこと」を明確にする。
エネルギーは有限です。不要なことに使うエネルギーを減らせば、本当に大切なことに注げるエネルギーが増えます。
7. 月に一度のデジタルデトックス
1月から、月に一度「デジタルデトックスの日」を設定してみてください。スマホ、パソコン、テレビから離れる日。
自然の中を歩く、本を読む、絵を描く、料理をする、瞑想する—ただ「今ここ」にいる時間。
デジタル機器から受け取る大量の情報とエネルギーから解放されることで、本当の自分の声が聞こえてきます。
1月のエネルギーを高める5つのアクション
1. 部屋の模様替え
新年は、部屋のエネルギーも新しくしましょう。家具の配置を変える、カーテンを新しくする、クッションカバーを変える—小さな変化でもいいんです。
特に、「見慣れた景色」を変えることで、脳が刺激を受け、新しいアイデアや行動が生まれやすくなります。
風水的には、玄関から入って対角線上の「財位」に植物や光るものを置くと、豊かさのエネルギーが高まります。
2. 新しい香りを取り入れる
香りは、記憶と感情に直結しています。新しい年には、新しい香りを。
ローズ(愛と豊かさ)、ラベンダー(癒しと平和)、ペパーミント(明晰性と活力)、フランキンセンス(スピリチュアルな目覚め)—あなたが今年大切にしたいテーマに合った香りを選んで。
アロマディフューザー、お香、ルームスプレー、香水—どんな形でもいいから、毎日その香りに包まれる習慣を作ってみてください。
3. 新しい学びを始める
1月は「始まり」のエネルギー。新しいことを学び始めるのに最適な時期です。
オンライン講座、本、ワークショップ、習い事—興味があったけど後回しにしていたこと、今年こそ始めてみませんか?
学びは、魂の栄養。新しい知識を得るたびに、あなたの世界は広がっていきます。
4. 「初体験」を意識的に増やす
脳は、新しい体験を喜びます。そして新しい体験は、新しいエネルギーの入り口。
1月に、意識的に「初めて」のことをたくさんしてみてください。行ったことのない場所、食べたことのないもの、会ったことのない人、やったことのないこと。
「今年は新しいことにチャレンジする年だ」というシグナルを、宇宙に送ることになります。
5. 人間関係の棚卸し
新年は、人間関係を見直す良い機会。
あなたのエネルギーを奪う人、会うと疲れる人、ネガティブな影響を与える人—そういった関係を、優しく距離を置いてみてください。
逆に、大切にしたい人、会うと元気になる人、尊敬できる人—そういった人たちとの時間を、意識的に増やす。
人は、付き合う人の平均になります。どんな人と過ごすかが、あなたの波動を決めるのです。
1月の満月—ウルフムーン
1月の満月の特別な意味
1月の満月は「ウルフムーン(狼月)」と呼ばれます。厳寒の中、狼が遠吠えをする時期だから。
この満月は、強さ、本能、直感、野生のエネルギーを象徴しています。社会的な仮面を脱ぎ、本来の自分に戻る—そんなパワーを持つ月。
満月の夜は特別な時間を過ごしてみてください。
満月のリリースワーク
満月は「手放し」のエネルギー。今年手放したいものを、満月の光の下で解放しましょう。
紙に書き出す。そして、感謝と共に手放す。「ありがとう、でももう必要ありません」と。
満月の光は、あなたの意図を受け取り、不要なエネルギーを浄化してくれます。
1月15日—小正月の意味
もう一つの正月
1月15日は「小正月」。元々、旧暦ではこの日が正月でした。
この日には「小豆粥」を食べる習慣があります。小豆の赤い色は、邪気を払う力があるとされ、一年の健康を願う意味が込められています。
小正月は、忙しい正月が終わり、少し落ち着いた頃。改めて今年の抱負を見直したり、調整したりする良いタイミングです。
どんど焼き—古いエネルギーの完全なる浄化
地域によっては、この日にどんど焼き(左義長)が行われます。正月飾りやお守りを燃やす火祭り。
これは、古いエネルギーを完全に浄化し、新しいサイクルを完全に始めるための儀式。参加できるなら、ぜひ。
参加できなくても、家で古いお守りやお札に感謝を伝えて、神社に納めに行くといいでしょう。
1月の食べ物—体から整える
七草粥(1月7日)
人日の節句である1月7日に食べる七草粥。セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。
正月のご馳走で疲れた胃腸を休め、一年の無病息災を願う—先人の知恵が詰まった、デトックスフード。
シンプルなお粥の優しさが、体を浄化し、リセットしてくれます。
根菜類で体を温める
1月は一年で最も寒い時期。体を温める食材を意識的に摂りましょう。
大根、にんじん、ごぼう、れんこん、生姜—土の中で育つ根菜は、グラウンディングのエネルギーも持っています。
地に足をつけて、しっかりと新年を歩み始めるために。温かい根菜の煮物や味噌汁で、体の芯から整えてください。
白いものを食べる
新年、特に1月は「白」がラッキーカラー。新しい始まり、純粋さ、浄化を象徴する色です。
大根、白菜、豆腐、白米、餅—白い食べ物を意識的に摂ることで、体のエネルギーもクリアになります。
1月に避けたほうがいいこと
ネガティブな言葉を発する
「新年早々ついてない」「今年もどうせダメだろう」—そんな言葉は、現実を創造します。
特に1月の言葉は強力。言霊のパワーが、一年の方向性を決めてしまうこともあります。
できるだけポジティブに、できるだけ感謝を込めて、言葉を選んでください。
大きな買い物を衝動的にする
初売り、福袋—魅力的ですが、本当に必要かどうか、一度立ち止まって考えて。
衝動買いは、後悔の種。そして後悔のエネルギーは、波動を下げます。
買うなら、「これは今年の私に必要だ」と確信を持てるものを。
過去の失敗や後悔を引きずる
新年は、過去をリセットする時。昨年の失敗や後悔を、1月まで持ち越さないで。
「あれは過去のこと。私は今、新しいスタートを切っている」—そう自分に言い聞かせてください。
過去に縛られている限り、新しい未来は創れません。
まとめ—1月を制する者が、一年を制する
最初の一ヶ月が、残りの11ヶ月を決める
1月の過ごし方、1月のエネルギー、1月に設定した意図—それらが、一年の土台になります。
だからこそ、意識的に、丁寧に、大切に過ごしてほしいのです。
完璧である必要はありません。でも、「今年はこう生きたい」という明確な意図を持つこと。それが何より大切です。
あなただけの1月を
ここに書いたことは、あくまで提案。あなたに合った方法で、あなたのペースで、あなたらしい1月を過ごしてください。
大切なのは、形式ではなく、あなたの心。どんな気持ちで新年を迎え、どんな意図を持って一年を始めるか。
素晴らしい一年の始まりを
この1月が、あなたにとって最高のスタートとなりますように。
あなたが設定した意図が、一年かけて美しく花開きますように。
そして、365日後、「本当に素晴らしい一年だった」と心から言えますように。
新年のエネルギーに乗って、心からの祝福を。



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